ダイエットのお客様にも多い腰痛の5タイプ
みなさんこんにちは!
パーソナルトレーニングジム田町店 トレーナーの木内です。
現在、BiPにお越しいただいているお客様のなかで多いのは、
ダイエットが目的の方です。
しかし、ダイエットを目標としているお客様でも
腰痛や肩こりなど、身体の不調でお悩みの方が非常に多いです。
SNSやインターネットで、何でも検索できる時代であるため
「腰痛改善」と調べるといろいろなストレッチであったり
トレーニングが出てきますが、良いものもあれば
逆に悪化させてしまう可能性もありますので、細心の注意が必要です。
そこで、今回のブログでは、腰痛についてお話ししていきたいと思います。
まず、腰痛は『特異的腰痛』と『非特異的腰痛』に分類されます。
特異的腰痛は、痛みの原因となっている疾患を明確に特定できる腰痛です。
①脊椎の病変によるもの
②神経圧迫によるもの
③内臓器の病変によるもの
レントゲンやCTで検査してわかるような腰痛のことを指します。
非特異的腰痛は、特異的腰痛に該当しないもので、
いわゆるレントゲンやCTなどでは異常が発見できないような原因不明の腰痛のことを指します。
現在、腰痛患者の85%を占めるとされています。
検査しても、医師から「特に異常はありません」と言われたご経験はないでしょうか?
それがこの非特異的腰痛に該当します。
特異的腰痛は、私たちトレーナーでは対処できませんが、
非特異的腰痛は、筋肉のバランスが崩れてしまうことで起こることが多いため
トレーニングとストレッチによってバランスを整えることで
わたしたちパーソナルトレーナーでも、改善・予防することが可能です。
今回は、この非特異的腰痛の全5種類のタイプについてご紹介していきたいと思います。
【1】椎間板性腰痛——————-
椎間板を損傷したり、変性したりすることで起こる慢性腰痛
●発症原因
椎間板は加齢とともに水分が減少して弾力性が低下、弾力性が低下している状態で
過度な圧力が加わると椎間板が変性してしまい痛みが発生する。
過度な負荷によって椎間板が損傷することでも腰痛が起きるため、猫背など姿勢が悪かったり、
中腰での作業など腰に負担がかかる生活習慣を送ったりすることも原因となる。
●痛みを感じやすい動作、姿勢
くしゃみ、咳、長時間の座位、座位からの起立動作、前屈動作、軽い前屈姿勢、
ベッドから起き上がる動作
●特徴
・痛みは体の表面よりも深部に感じやすい
・朝起きたときに痛みが強い
・デスクワーク仕事、ドライバー、農業従事者に多い
●予防対策
「長時間座った姿勢をとらない」「前かがみ姿勢をできるだけ減らす」といった
生活習慣の見直しが必要
【2】椎間関節性腰痛——————-
椎間関節周囲が炎症を起こす腰痛。
●発症原因
関節の周囲は痛みの伝達する神経が分布する関節包で覆われており、
腰椎が動いた時にその関節包が椎間関節に挟み込まれてしまうことで起きる。
加齢とともに椎間関節に起こる「変形性関節症」もこの腰痛の原因となる。
●痛みを感じやすい動作、姿勢
上体を後ろに反らす動作、上体を横に倒す動作、上体をひねる動作、しゃがんだ状態から立ち上がる動作
●特徴
・腰椎の片側に痛みを感じることが多い
・本人が痛みの箇所を明確に示せて、その箇所を押すと痛む
・腰椎の前弯が強くなる立位や骨盤前傾姿勢が辛い
・高齢者に多くみられる
●予防対策
「椅子に浅く腰掛けない」「ヒールをなるべく履かない」
「姿勢を良くしようと過剰に腰を反りすぎない」
といった、生活習慣の見直しが必要
【3】仙腸関節障害——————-
腸骨と仙骨の間にある仙腸関節に負担が加わり起こる腰痛。
●発症原因
仙腸関節は座った時にもっとも緩みやすく、特に中途半端に座った姿勢で身体を
ひねるような動きをとると痛めやすく、頻繁に中腰姿勢をとるような方が発症しやすい。
左右のバランスが非対称で片側に負荷がかかりすぎるような方も発症しやすい。
女性の場合、出産時は仙腸関節の周りにある靭帯がゆるむことで産道が広がり、
出産後もゆるんだ状態が続く可能性があり、発症しやすい。
●痛みを感じやすい動作、姿勢
片足立ち動作、座っている時、階段の上り下り
●特徴
・上後腸骨棘付近(後ろの腰骨の出っぱり)に痛みを感じやすい
・本人が痛みの箇所を明確に示せて、その箇所を押すと痛い
・出産後の女性に多く、月経周期に連動して痛みが出る
●予防対策
「中腰姿勢をなるべくとらない」「椅子に座った際に足を組まない」
「ショルダーバックを片側に掛けない」と言った、生活習慣の見直しが必要
【4】筋筋膜性腰痛——————-
腰の骨や骨と骨の間にあるクッションの椎間板に異常がなく、
筋肉や筋膜が傷症して発生する腰痛。
●発症原因
筋筋膜性腰痛の主な原因はスポーツであると言われていますが、中でも
身体を捻る姿勢をとった際に背筋(とくに大腰筋)に過剰な負担がかかることで発症しやすい。
ほとんどのスポーツにおいて筋・筋膜性腰痛になる可能性はあり、
ゴルフやテニスなどの繰り返し腰を捻る動作を行うスポーツは特に注意が必要。
また、長時間のデスクワークや中腰での作業も筋肉に負荷をかける原因となり発症リスクを高める。
●痛みを感じやすい動作、姿勢
長時間での同じ姿勢
●特徴
・背骨周辺の広い範囲に痛みを感じやすい
●予防対策
「長時間座った姿勢をとらない」「関節を動かすような軽い運動を行う」
と言った、生活習慣の見直しが必要。
【5】心因性腰痛——————-
腰に痛みはあるが器質的にも機能的にも特に問題がない腰痛。
●発症原因
過去の腰痛の痛みが脳にすりこまれてしまい、病変が治癒した後も痛みが続いてしまったり、
痛みの再発、憎悪に対する不安や恐怖から痛みを感じてしまったり、
脳の疼痛抑制系機能が低下して、痛みが増幅して起こる。
●痛みを感じやすい動作、姿勢
後頭部を真上から押すような動作をすると痛みを感じる。
●特徴
・長期にわたり腰痛に悩まされた人に起こりやすい。
●予防対策
「ストレスを溜めないようにする」「没頭するような趣味を見つける」
と言った、メンタル的ケアが必須。
以上となります。
腰痛をお持ちのみなさんは、ご自分はどのタイプだと思われますでしょうか?
痛みを感じやすい動作に近いストレッチを行うことは大変危険です。
少しでも緩和させるためには、ご自身の身体の状態にあった
ストレッチを行う必要があります。
ですので、次回は、各タイプに合わせた簡単なストレッチをご紹介できればと思います。
BiPでは、体験トレーニング時に姿勢のチェックをさせていただき、
お客様の現在の状態に合わせた、ストレッチをご提案させていただいております。
気になる方はぜひ一度、無料カウンセリングや体験トレーニングにお越しください。
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